第1話 地域おこしプロジェクト「両毛コンシェルジュ」

両毛(りょうもう)は、群馬県(上毛野・かみつけの)と栃木県(下毛野・しもつけの)をあわせた地域の呼称で、古墳時代に全国に7か所あった地域・文化圏の1つ「毛野国(けのくに)」の勢力範囲でした。その中心部にある両毛7市+邑楽郡は利根川と足尾山地に挟まれた群馬、栃木両県にまたがる人口100万の広域行政区域(栃木県足利市、佐野市、群馬県伊勢崎市、太田市、桐生市、館林市、みどり市、邑楽郡5町)です。JR両毛線、東武伊勢崎線・佐野線・小泉線が7市を連結・周回し、北関東自動車や国道122号、50号、293号が走り、クルマ保有率が高い地域です。また首都圏から電車や高速道路で1~2時間なので日帰り、1泊の気軽な旅行に適しています。利根川、渡良瀬川がこの地域の一体感を形成し、足尾山地を取り囲むように河川に沿って街道や町が作られました。各地に残る古墳文化や地方豪族の独立国「毛野国」をはぐくんだ穀倉地帯であり、中世の足利学校、新田荘、近世の例幣使街道、近代絹織物産業の栄華の跡、花・草木や湖沼、動植物など豊かな自然をテーマにした観光資源に恵まれています。

この地域の宿泊、飲食、リラクゼーション、観光、地元物産販売(農産物直売所、道の駅など)、シルバー向け介護サービスなどのおもてなし産業のお店・施設が、行政・民間団体・組合などとも連携して地域おこしに参加し、共存共栄を図るにはどんなシステムが必要か? またこの地域のおもてなし産業の従事者がイベント、勉強会などの情報交換が行えるツールがあれば便利、そんな発想から地域おもてなしグループウェアのクラウドシステムのサンプルを作ることにしました。

群馬・栃木全県(首都圏の奥座敷)に広げる前に、当面両毛7市+邑楽郡に限定していきたいと思います。どんなシステムになるか、ほんとうに地域おこしに役立つのか全くの未知数ですが、先ず隗より始めよ、でやってみます。システム名は『両毛コンシェルジュ』です。

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